橋元淳一郎『時間はなぜ取り戻せないのか

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1000000089 Photo by kohzak


時間とは何か?

本書の第二章は以下のような印象的な一文で始まります。

現在知られている物理学の法則の中に、時間が過去から未来へ流れているということを示すものは何一つない(p44)

にわかには信じ難い事実です。誰に教えられた訳でもありませんが、言ってしまえば本能的に、時間は「流れる」ものだと思ってしまっているのです。しかし筆者はこう言っています。

時間の流れを創っているのは、物理的時空ではなく、生きる意思である。

時間は確かに流れるのです。「流れる」という言葉にはある一定の方向性、「不可逆な」という意味が含まれます。この方向性は物理的時空雨によって定められるものではありません。時空においては、時間は空間同様、座標軸はありますが不可逆な方向性を持たないのです。

では、私たちが感じる(少なくとも私は感じてしまう)時間の「不可逆な方向性」は何なのか?筆者は「生きる意思」こそが時間の流れを創っていると言います。


主体的意思とは何か?

物質と生命を隔てるもの、それが「主体的意思」であると言えます。水も空気もダイヤモンドも私たち生命も、分解していけば分子の集まりであることがわかります。分子は原子からなり、原子は電子とクオークからできています。つまりはみんな素粒子が物理法則によって結びついたものです。

水や空気やダイヤモンドと同じく素粒子の集まりである私たち生命を生命たらしめているもの、それこそが主体的意思です。

自らが生きようという主体的意思が物理的構成のもとでうまくシステムとして機能したとき、はじめて生命は秩序を維持しうる

生命の始まりは液体の中であると筆者は考えます。それも極性をもつ水の中で、親水性のリン酸基と疎水性の脂肪酸鎖からなるリン脂質がいくつも並んで小胞を形成し、外界と内界を隔てる生命の第一歩となりました。

しかしこの小胞は物理法則に従ってできた単なる物理的構成に過ぎません。水がかき乱されればすぐに壊れてしまう存在です。システムを維持するためには、システムの構成要素同士がエントロピー増大の法則に逆らって共鳴的に相互作用することが必要なのです。この相互作用、フィードバックこそが生命を生命たらしめているもの、主体的意思です。


主体的意思が時間の流れを創る

生命を形作る細胞はとても小さなものですが、そこには確実に空間的な広がりがあります。そこに空間的な広がりがある以上、細胞内の要素間で行うフィードバックは時間的な隔たりをもって行われます。そしてこの時間的な隔たりは、エントロピーが増大する方向に向かいます。エントロピーが減少する方向はひとりでに秩序が整う方向であり、主体的意思が働く必要がないためです。

エントロピー増大の法則に逆らい生命が生命たらんとして働く、このことによって時間の流れが私たちの主観として立ち現れてくるのです。


感想

時間について考えることが生命について考えることだとは思いもしませんでした。エントロピーやミンコフスキー時空については理解不足でもっともっと勉強したいのですが、それより何より、
本書を読んで最も気になるのは「単なる物理的構成が主体的意思をもち生命となったきっかけ」です。小胞がなにをもって自らを維持するようフィードバックを始めたのか。それこそが「生命の始まり」なのですから。


あなたの時間管理をワンランクアップさせる3つのポイント

「時間管理、しているつもりだけどあまり成果に結びついてないなぁ…」

そう思う方は多いのではないでしょうか。最近流行りの手帳術の本や雑誌を開くと、みんな色とりどりのペンや付箋を使って工夫をこらして「時間管理」なるものを行っている。どうやら「時間管理」が大事らしい、貴重な時間を管理せねばならない。そう思って手帳を開いてみても、結局時間を記録するだけに終始してしまいがちです(私がそうです。あるいはそうでした)。記録した時間をどのような視点で検証し次の行動へつなげれば良いのか、これが分かりにくいのです。

『実践するドラッカー[行動編]』
はドラッカー教授が時間管理について語ったエッセンスと、それをどのように自分の時間管理のシステムに落とし込めば良いかという具体的な示唆を与えてくれます。

今回は本書を読んで私が今行っている時間管理をワンランクアップさせるために重要だと感じたポイントを3つにまとめてご紹介します。その後、本書を読む前に行っていた時間管理をどのようにワンランクアップさせどんな効果が得られているか、という記事を「『実践するドラッカー』の実践編」としてまとめたいと思っています(いつになるやらわかりませんが)。

本題に入る前に、本書を読む前の私の時間管理について簡単にご説明しておきます。私は時間管理をデジタルとアナログの両方で行っています。デジタルの方はシゴタノ!大橋悦夫さんのタスクシュートを参考に自作したExcelマクロで、タスク管理と費やした時間の実績管理を行っています。またアナログの方は24時間の目盛りを刻んだA5サイズのテンプレートを作成して、朝起きてから夜寝るまでの行動記録をつけています。仕事の時間は朝に立てた計画と実際の実績、うまくいったことやうまくいかなかったことなどを書きます。仕事以外の時間は食べたものや訪れた場所、思ったことなどを何でも自由に書きます。冒頭にも書いたように時間の記録は結構つけているのですが、振り返り方がよくわからず、せっかくの記録を腐らせてしまっている状態です。

それでは本題に入ります。私が『実践するドラッカー[行動編]』を読んで得た「時間管理をワンランクアップさせるためのポイント」は以下の3つです。

    1. 成果を意識する
    2.”捨てる”ために記録する
    3.”確保する”ために計画する


1.成果を意識する

「時間という資源がインプットであるならば、アウトプットは成果です。時間という資源の管理は、成果を意識して初めて意味を持ちます。」(8)

時間管理を行う前に確認しておくべきことは以下の二つです。

    ・いま行うべきことは何か?
    ・重要なことは何か?

自分にとって「緊急ではないが重要なこと」を先に決めておくことが必要です。


2.”捨てる”ために記録する

貴重な資源である時間を「緊急ではないが重要なこと」に費やすためには、仕事を「捨てる」必要があります。「捨てる」とは「廃棄する・止める」もしくは「人に任せる」ことを指します。いかに仕事を捨てるか?これを知るために、自分がいまどんな仕事にどれだけの時間を費やしているのかを記録します。

以下の点に注意して時間を記録します。

    ・目的を記して分類する
    ・1週間の仕事時間に占める割合を計算する

記録した時間を「捨てる」観点で見直します。例えば「毎年2割、これまでの仕事を捨てる」と決めて見つめ直すのです。

    ・その仕事は成果を生んでいるか
    ・その仕事の効率はいいか
    ・その仕事は惰性ではない
    ・その仕事は重要なもの
    ・その仕事は本当に自分がやらなければいけないか
    ・その仕事は3年前と同じではないか

これらの問いに「YES」と答えられないものは止める、方法を変える、もしくは人に任せるなどします。


3.”確保する”ために計画する

仕事を「捨てる」ことができたら、「緊急ではないが重要なこと」を行なうための「時間の塊」を確保します。
「緊急ではないが重要なこと」を行なうためにはある程度長い時間をとって集中して取り組む必要があります。捨てることによってできたスキマ時間をかき集めて、2時間くらいの「時間の塊」を確保出来るように1日の計画を立てます。

「緊急ではないが重要なこと」のためにいくつ「時間の塊」を確保できたか?またいくつ実際に実行できたか?これらの数字が計画と実績を検証する指標になります。


まとめ

繰り返しになりますが、「時間管理をワンランクアップさせるためのポイント」は

    1. 成果を意識する
    2.”捨てる”ために記録する
    3.”確保する”ために計画する

の3つであると言えます。それではこれをどのように自分の時間管理に組み込むのか?本書の巻末には切り離して使える時間簿がついています。こちらを使うのもひとつの手です。ですが私は冒頭に書いたように時間管理をデジタルとアナログで行っており、今更変える気にはなりません(外で聞いたテクニックを自分のシステムに組み込んでヴァージョンアップしていくのが楽しいんです)。ですので次回は、私がどのように自分の時間管理をワンランクアップさせようとしているか、というところについてまとめてみたいと思います。



Evernoteに最も合うノートはコレだ!! 〜ノートは横スタイルで書きなさい〜



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「ノートを全て evernote に放り込んでしまいたい…」

普段から手書きのノートを愛用し、かつ evernote にあらゆる情報を溜め込んでいる人なら誰しもが考えることではないでしょうか?いざやろうとしてみるとスキャンするのがめんどくさかったり、PCで見返しにくかったりして断念してしまうこともあるかと思います。

普通のノートに普通に書いたものを evernote に放り込むのがメンドくさいのは当然の話。evernote に放り込む前提ならばノートの選び方、ノートの書き方から変えてしまいましょう。

ポイントは「切り取れる」ノートに「横スタイル」で書くということです。


1.「切り取れる」ノートに書く

ノートをスキャンして evernote に取り込むならば「切り取れる」ノートを使うのがおススメです。私も最初は綴じノートを使っていてカッターでばらしてスキャンする、といったことをしていましたが、それなら最初からミシン目の入った切り取り式のノートを使った方が圧倒的に効率がいいです。

難点はどうしてもリングタイプのノートになってしまうところでしょうか。綴じノート派には受け入れられないかもしれません。


2.「横スタイル」で書く

冒頭の写真のようにノートを上下開きの形に置いて、ページを横長に見て書きます。普通に左右開きで書くのに比べて以下のような長所があると思っています。

  1. PCに保存したとき見やすい
  2. ビジュアルを意識しやすい

最初の「1.PCに保存したとき見やすい」ですが、PCに取り込んだページは横長の画像ファイルになりますので縦長と比べて見やすいです。また「2.ビジュアルを意識しやすい」ですが、横長のレイアウトはマインドマップを書いたりプレゼン資料の内容を考えたりするのに向いていると思います。個人の感覚ですが、図解やイラストも縦長よりずっと書きやすいです。

「横スタイル」で書いて Evernote に取り込むにあたって、以下の点に注意しています。

  1. 1ページ1テーマで書く
  2. 日付+タイトルを書く

1ページがそのまま Evernote での「ノート」になりますので1ページに2テーマ書くことはしません。1テーマが2ページ、3ページになることはありますが、この場合は Evernote に取り込んだ後にマージします。また、ノートを書く時点で「日付+タイトル」を書いておきます。私の場合は Scansnap で Mac に取り込んだ後「20101011_タイトル」の形式でファイル名をリネームし、Evernote に放り込んでいます。ノートに「日付+タイトル」をあらかじめ書いておくことでリネーム作業が楽になり、そのまま Evernote での「ノート」のタイトルになります。

「横スタイル」の難点はノートを置くスペースですね。会社のデスクでPCの前にA4用紙を縦に置くスペースがあるかどうか。この問題があるので、ノートのサイズはA5を使っています。A4を上下に開いて置くスペースはさすがにありません。A6でも良さそうですがマインドマップ書くのには厳しいかなと思います。


3.Evernote に最も合うノート

「切り取れる」ノートに「横スタイル」で書く、を前提にノートを探して今使っているのがオキナ社の Project Paper A5 方眼罫 です。50枚100ページで1冊300円程度なのでコストパフォーマンスがかなり良いです。「横スタイル」なので方眼罫を選んでいますが、この Project Paper の方眼罫は綺麗な薄いブルーでとても見やすいです(ロディアの方眼罫が濃すぎて苦手な私にとっては大事な点です)。

私はちょっとお高いノートカバーをつけて使用しているので、ノートに「高級感」は求めていません。ノート単体で使われるのであればカラーバリエーションが豊富でゴムバンド、ポケットもついている「Rollbahn」のノートも良さそうです(映画「チーム・バチスタの栄光」で竹内結子さんが使っているとか)。また「横スタイル専用」の「ニーモシネ」もありますね(片面だけ使う、というのが貧乏性の私には無理でした)。

というわけで個人的な感想・好みも多分に含んではいますが、Evernote に最も合うノートは、オキナ社の Project Paper A5 方眼罫 です!!




日本映画界のメッカとなるか!?深谷シネマ

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「サイタマノラッパー」のヒットにより日本映画界の聖地になったと言っても過言ではない埼玉県深谷。
その深谷で10月10日〜17日の間、「花の街ふかや映画祭」という映画祭が開催されます。
1日に短編映画10本と「サイタマノラッパー」「サイタマノラッパー2」他が観られるとあって映画ファンなら行かない手はありません。
そんな「花の街ふかや映画祭」の中心となる映画館が「深谷シネマ」。
これはもう日本映画界のメッカと言えると思います。
敬虔な日本映画信者である私は、そんな「深谷シネマ」にさっそく聖地巡礼してきました。

この深谷、思った以上に遠かった・・・

私が住んでいる富士見市から電車で1時間半もかかるのでショートトリップ気分。
いや違う、聖地巡礼だった。

着いたのがJR高崎線の深谷駅。冒頭の写真のオサレな建物です。
言うまでもなく、東京駅をイメージしているそうです。
いいと思います。

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駅から10分弱歩くと、旧中山道沿いに写真のような趣のある建物が見えます。
これが深谷シネマの入口。とても映画館には見えません。「七ツ梅酒造」という酒造を改築して作られたんだそうです。

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映画館へはここを抜けていきます。
くぐり抜けていく感じがいかにもメッカですね。
行ったことないですけどね。

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レンガ造りの煙突も見えたり。
ストューパをイメージして作られているのかな?
たぶん違うと思います。

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酒造で使っていたと思われる桶が置いてあったり。
アイテムがニクいです。

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でた!メッカ!!
スクリーンは57席の小さめのがひとつしかありません。
社会派や単館系を中心に週替わりで月に4〜5本かけているみたいです。
参拝料は大人一般が1200円。安い!!
まあ、私の場合交通費が2000円以上かかってるんですけどね・・・
スタンプ押してくれて、7回観ると1回タダというのも嬉しいところ。

お客さんはほとんど地元の方だったような気がします。
私が行った時、ちょうど群馬県の中学生が学園祭かなにかにかけるのでしょうか、映画のラストシーンを撮影している最中で、エキストラとして出演(!)させてもらいました。
立ってただけなんですけどね・・・
彼らが未来の日本映画界を背負っていくのでしょう!かね。

こじんまりとしていて、アットホームな感じの映画館でした。
メッカメッカと言ってきましたが、地元の人が中心でこじんまりとしているところが素敵な映画館です。
家近かったらいいんだけどなぁ。

TwitterとEvernoteで1日分のツイートを日記代わりにする方法

201008110656.jpgtwitter でつぶやいたツイート、みなさんはどうしていますか?
つぶやきっぱなしではMOTTAINAI!!




簡単なステップで1日分のツイートをまとめて Evernote に送って溜めておくことができます。
多分20分くらいで仕組みは作れるのではないでしょうか?一度作ってしまえばあとはつぶやくだけ。
意識しないでも自動的にツイートが日記のように Evernote に溜まっていきます。
折に触れて過去のツイートを眺めてにやにやできます。
「未来の自分が読む」と思っていれば、「今ここでつぶやいておこう!」とモチベーションにつながるはず。

サービスの組み合わせ次第で様々な方法があるのですが、今回ご紹介する方法は下のようなきれいなレイアウトでツイートがまとめられるのでおススメです。

201008110657.jpg

具体的には次のようなサービスを利用します。

twitter → twilog → blogtrottr → Gmail → Evernote

twilog を利用する理由は、1日分のツイートをまとめてRSSフィードを配信してくれること、写真付きでツイートするとサムネイルを表示してくれること、があります。

blogtrottr はRSSフィードをメールで配信してくれます。冒頭の画像にあげたようなきれいなレイアウトで送ってくれるのがミソです。RSSフィードなら何でもメール送信してくれますので、私の場合は自分のブログや Google Reader のRSSフィードも登録しています。

それでは以下で手順をご紹介していきます。


1.twilog に登録

登録の仕方はトップページに twitter のアカウント名を入力するだけ。

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下のようなページが表示されると思います。

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2.twilog のRSSフィードのRSSを取得

右のペインの一番下に「RSS feed」がありますので右クリックして「リンクのURLをコピー」します。

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3.blogtrottrにRSSを登録。

blogtrottr

登録の仕方は次の通り。
①RSSフィード入力欄に twilog のRSSのリンクをペースト。
②メールアドレス入力欄に ツイートを送信したいアドレスを入力。
③「FEED ME」ボタンをクリック。

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④指定したメアドに「busybee@blogtrottr.com」からメールが届くので、本文中にあるリンクをクリック。
 全文英語のメールですがびっくりしないように…

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4.Gmail のフィルタ設定を行う

登録用メールにあるURLをクリックしたら、あとはもう決まった時間にツイートが Gmail に送信されてきます。ですので「busybee@blogtrottr.com」からのメールを Evernote の受信用アドレスに転送するようなフィルタ設定を行ってあげます。
( Evernote の受信用アドレスは Web のアカウント設定ページで見ることができます)

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以上で設定完了!!です。

めんどくさいですか?がんばれば20分、かかっても30分くらいでできると思います。でも一度この設定を行えば、あとは意識しないでも自動的に1日分のツイートが Evernote に送られてきます。

ですのでやっぱり、やらなければMOTTAINAI!!

冒頭にもちらっとかきましたが、Google Reader のスター付きアイテムの RSSフィードを Evernote に送るように設定しておけば、RSSリーダーアプリなどから気になった記事にスターをつけるだけで Evernote に取り込むことができます。

こちらについてはまた今度。



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